里山って いいな

里山・低山の魅力を伝えていきたいと思います

日進市の2020(令和2)年度災害ボランティアセンター開設・運営訓練が13日、中央福祉センターで行われました。

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f:id:miffy17s:20210313134011j:plain:left:w250f:id:miffy17s:20210313134034j:plain:left:w450 新型コロナウイルスの影響で、昨年度の災害ボランティアセンター開設・運営訓練、本年度の災害ボランティアコーディネーター養成講座が中止となったため、本番に近い形での訓練が行われるのは昨年2月に開かれた同養成講座の時以来、1年1か月ぶり。主催した同市社会福祉協議会のほか日進災害ボランティアコーディネーターの会、市内各地の自主防災会関係者ら約40人が参加しました(写真はクリックすると拡大表示されます)。【注】

f:id:miffy17s:20210313134305j:plain:right:w250f:id:miffy17s:20210313134328j:plain:right:w450 訓練の目的は2つ。第1は、「災害ボランティアセンター」そのものを知ってもらうこと。その上で、「災害ボランティアセンター」と「各地域」が連携することの必要性を感じてもらうことです。
 そして、今回の訓練の主眼は①コロナ禍との向かい合い方②屋外での初めての訓練実施―の2点です。
 災害時には、センターのスタッフとなる社協職員や災害ボランティアコーディネーターの会メンバー、各地から駆け付けるボランティアらでかなり多くの人が交錯することになるため、いかに「密」にならないようにするかといった工夫が求められます。

f:id:miffy17s:20210313134545j:plain:left:w250f:id:miffy17s:20210313134558j:plain:left:w450 さらに、訓練はこれまでは室内でしか行ったことがありませんでしたが、地震などにより中央福祉センターが損壊して屋内に災害ボランティアセンターを開設することができなくなった場合などを想定して、屋外での訓練実施が求められていました。
 このため、当初は中央福祉センター北側駐車場を利用したプランが計画されていましたが、あいにくの悪天候のため、急遽、連年通り室内での訓練に変更されました。
f:id:miffy17s:20210313134715j:plain:right:w250f:id:miffy17s:20210313134741j:plain:right:w450 会場が室内に変更されたことに伴い、新型コロナウイルス感染防止対策の観点から、訓練の内容も縮小。各係担当者からの指示や説明を聞いて駆け付けボランティア役が本番並みに実際に行動するのではなく、各係担当者がそれぞれの部署で行う業務や、ボランティアに対しどのような指示や説明をするかなどの概要を説明する形式に変更されました。
f:id:miffy17s:20210314062749j:plain:left:w250f:id:miffy17s:20210313134912j:plain:left:w450午前9時30分から始まり、訓練の目的や被害想定の説明があった後、早速、訓練開始。
 日進災害ボランティアコーディネーターの会のメンバーが①案内②事前オリエンテーション③受け付け④活動紹介⑤活動オリエンテーション⑥資機材貸し出し⑦活動フォローの各ブースに分かれて待機。駆け付けボランティア役となった社協職員、自主防関係者が会場を順に回って、各ブースの担当者から業務概要の説明を受けました。
 新型コロナウイルス感染防止のため、説明役のコーディネーターの会メンバーは、マスクだけでなくフェイスシールドも着用。駆け付けボランティア役の皆さんは、「密」になることを避けるため5~6人単位の4グループに分かれ、時間差を設けて会場を回っていただきました。

 f:id:miffy17s:20210313135113j:plain:right:w250f:id:miffy17s:20210313135124j:plain:right:w450災害ボランティアコーディネーターとして私が心がけたのは、いかにスムーズにボランティアを活動現場に送り出すかという点。詳しく説明しすぎると時間がどんどん経ってしまい、ボランティアのやる気を削いでしまうので、どのくらいの時間を割き、どの程度まで説明するのがよいかなどを他のメンバーらと話し合ったり、資料の掲示方法、マニュアルの改善点などの課題を拾い出しながら作業を進めました。
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 このようにして、「駆け付けたボランティア」と「被災した住民の困りごと(ニーズ)」がどのようにして結ばれ、復興支援ボランティア活動につながるかを学びました。
 そして、その後のミーテイングで社協の担当者から説明があったのは、それぞれの「弱点」。
 一例として、次のような点が挙げられました。
 ①災害ボランティアセンターの弱点…困りごと(ニーズ)が上がってこないと運営ができない。
 ②駆け付けボランティアの弱点…日進市(被災地域)の細かい地理が分からない。とにかく何かしたい!!
 ③助けてもらいたい住民の弱点…ボランティアが来てもらえる仕組みを知らない。
f:id:miffy17s:20210314063029j:plain:left:w250f:id:miffy17s:20210313135242j:plain:left:w450 「こうした問題を解決し、効率良い活動を実現させため、区・自治会・自主防災会など地域の皆さんとぜひ連携をしていきたい」と強調していました。
 この日浮かび上がった課題などは、日進災害ボランティアコーディネーターの会の定例会などで議論を深め、今後の活動に生かしていきたいと思います。また、駆け付けボランティア役を担ってくださった方々から寄せられた声、アンケートの内容も大いに参考にさせていただきます。
 f:id:miffy17s:20210313160529j:plain:right:w400マニュアルを読んでばかりいても仕方がありません。訓練を重ねて場数を踏み、いざという時のために十分備えておきたいと思っています。

 
【注】
 ①災害ボランティアセンター 被災地に全国から駆け付けるボランティアを被災者のもとへスムーズに派遣し、すみやかな復旧・復興を支援するために日進市社会福祉協議会が設置します。同センターは次のことを行います。
  1. 全国から駆け付ける「ボランティア」の受け付け
  2. 被災した市民からの「ニーズ(困りごと)」の受け付け
  3. 「ボランティア」と「ニーズ」をマッチングし、被災者のもとへボランティアを派遣する
 ②災害ボランティアコーディネーター 災害ボランティアセンターに駆け付けた「ボランティア」と「ニーズ」をつなぐ人。ボランティアに安全に活動してもらうため、また被災された方に安心して利用いただき、速やかにボランティアを派遣するために重要な役割を果たします。社会福祉協議会は、日進市、日進災害ボランティアコーディネーターの会と協力し、毎年「養成講座」を開催し、コーディネーター増員に努めています。