里山って いいな

里山・低山の魅力を伝えていきたいと思います

「防災・減災」に関するカテゴリー「防災袋」を切り離し、新たなブログとして立ち上げました。

 訳あって4カ月もの間、更新を怠ってきましたが、このブログを少し模様替えすることにしました。
 これまでは「里山って いいな」[*1]というタイトルのブログに「防災袋」というカテゴリーを付け足しのように設けていましたが、これを独立させて新たに「防災・減災! 地域ねっと日進」[*2]というブログを立ち上げ、2本立てとすることになりました。
 以前は、「里山」に関する内容が中心で、「防災・減災」関連は僅かでしたが、今後の情報発信は「防災・減災」がメーンとなります。
 新しいブログ「防災・減災! 地域ねっと日進」のテーマは「地域防災力を高める」。南海トラフ地震に備え、自助、共助の観点から、さまざまな情報、地域の活動などを綴っていきたいと思っています。
 「里山…」も継続はしますが、事実上、引き続き「休眠」のままで、特別な事情がない限り更新は当分の間、予定していません。
 この4カ月の間、更新がないにも拘わらず、毎日、「里山…」にアクセスしてくださった方が少なからずいらっしゃいました。本当に申し訳ありませんでした。
 6月に「工事中」の案内をして以降、結局、このような形になりました。ブログに関しては、しばらくは「防災・減災」に傾斜しますが、いずれまた「里山…」でもお目にかかる日が訪れると思います。再開の節は、よろしくお願いいたします。
 なお、「里山…」に収容していたカテゴリー「防災袋」の更新も停止します。ご了承ください。「防災・減災」関連は、新設のブログで展開していきます。関心がある方は、こちらを訪問していただきたいと思います。

「チサノキ」って、どんな木? これが分かる人は、そこそこ凄い!! 「歌舞伎にも登場するよ」と答えた人は、もっと凄い!! さて、「チサノキ」とは?!

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f:id:miffy17s:20210501111350j:plain:right:w290 「チサノキ」は「萵苣の木」と書きます。
 「萵苣の木」と聞いて、「伽羅先代萩」を連想する人は100人中何人いるでしょうか。
 「伽羅先代萩」は、「めいぼくせんだいはぎ」と読みます。人形浄瑠璃、歌舞伎の外題です。外題というのは、上演される演目の題名のことです。
 作者は江戸時代中期の歌舞伎作者、奈河亀輔(ながわ・かめすけ)。初演は1777(安永6)年、大坂・中の芝居(道頓堀にあった劇場・中座)で。㊦のちなみ写真は「中の芝居」ではなく東京・歌舞伎座です。
 f:id:miffy17s:20210501111657j:plain:left:w350まず、「伽羅」から謎解きします。熱帯アジア原産の常緑高木で、代表的な香木の一つに「沈香(じんこう、ぢんこう)」があります。その「沈香」の中でも特に質が良く、非常に貴重とされたのが「伽羅(きゃら)」です。「伽羅」は"名木"なので、「伽羅」と書いて「めいぼく」と読ませたのでしょう。
 そして「先代」は伊達藩の城下町「仙台」。仙台市の市の花は萩。宮城県の県の花は宮城野萩。つまり、奥州の代表的な花です。
 この「伽羅先代萩」という外題から連想できるのは「伊達騒動」です。つまり、元ネタは、江戸時代に起きた大名家の「三大御家騒動」の一つ「伊達騒動」というわけです。
 物語は、奥州足利家のお家騒動ですが、外題から劇の内容が分かる仕掛けになっています。
 元ネタとなっている「伊達騒動」とは…。
 仙台藩3代藩主・伊達綱宗が「伽羅」で作った下駄を履いて毎晩のように廓通い。放蕩を理由に幕府から強制的に隠居させられてしまいました。跡を継いだのは、幼い藩主。そこで起きたのが史実の「伊達騒動」。そのお家騒動を描いた作品です。
 大変人気がある場面「御殿の場(飯炊き=ままたき=の場)」で、若君を悪者たちの魔の手から守り抜く乳人(めのと:乳母)の政岡(まさおか)に言われて実の息子の千松が御前のご機嫌を取るために「雀の唄」を歌います。
 〽こちの裏のちさの木ちさの木に、雀が三疋(ひき)止まって止まって、一羽の雀が云うことにゃ云うことにゃ…
 f:id:miffy17s:20210501115854j:plain:right:h380さあ、ようやくたどり着いたというか、出てきましたね、「ちさの木」が…。
 「ちさの木」、つまり「萵苣の木」が、場面を彩る花萵として登場しているのです。
 「ちさの木」については、「小さい」とも、「チは茎葉を切ると乳汁のようなものがでるところから」(大言海)との説もあるそうです。

 ちなみに、「萵苣」の「萵(ワ)」と「苣(キョ、ゴ)」は中国からきた漢字で、「萵」は中国の昔の国名(どこの地域のことなのかは不明とか)、「苣」は「葉」を意味しているそうです。ですから、「萵苣」は「萵という国からきた葉物」という意味になります。中国では「ワキョ」と読みますが、日本では「ちさ」と読みます。実は、レタスの和名の一つなのです。レタスを収穫するとき、茎の部分から粘りのある白い液体が出てきます。これを見て、昔の人は「ちちくさ」と呼んでいて、これが変化して「ちさ」になったのだそうです。ちなみに「チシャ」もレタスの和名の一つです。「萵苣」は、「チシャ」とも呼びます。

 私は以前、仕事の関係で伝統芸能の一端をかじったこともありますが、「ちさの木」、つまり「萵苣の木」と「伽羅先代萩」の関係までは知りませんでした。
 「チサノキ」「萵苣の木」と聞いて「伽羅先代萩」を連想する人がいたとしたら、それはかなりの"歌舞伎通"ということになるでしょう。
 今回は、ストーリーの細かい点までは書ききれませんでしたが、とにかく見どころいっぱいの名作ですから、興味がある方はぜひ研究してみてください。

f:id:miffy17s:20210501120233j:plain:left:w350f:id:miffy17s:20210501120736j:plain:right:w350f:id:miffy17s:20210501121647j:plain:left:w350 ここまでで、1000文字を超す長文になってしまいました。
 ここまでの話も面白いのですが、なぜ、こんな話題を取り上げたのかというと…。
 実は、「チサノキ」は北高上緑地(日進市)に自生しているからです。
 きっと皆さんも、目にしているはずです。
 しかも、ちょうど今、花が少ない端境期の北高上緑地にあって、唯一、満開となっているのです。
 実は、「チサノキ」というのは、ある木の別名なのです。
 では、何の木かと言えば…。
 答えは、「エゴノキ」です。
 まさに、「へぇ~、そうなんだ!」ですね。

 ところで、和名「エゴノキ」の由来は?
 果皮には10%ものエゴサポニンが含まれ、果実をかじると喉や舌を刺激して「えぐい(えごい)」ことに由来するのだそうです。また、枝にたわわに垂れ下がった実を、動物の乳房に例えて「乳成り」が「チシャ」に転訛し、別名「チシャノキ」とも呼ばれています。
 「万葉集」の大伴家持長歌の一部にも「知左能花(ちさのはな)」として「ちさ」の名で登場しています。
 株立ち樹形になることが多く、その根株からたくさんの萌芽枝が発生する様子(子沢山)から、九州地方ではコヤス(子安)、コヤスノキと呼ばれているそうです。
 もともと日本に自生する植物で、明治時代(?)に英国に輸出されたと聞いています。かわいらしい白い花が大人気となり「Japanese Snowbell(雪の鐘)」という素敵な名前が付けられました。
f:id:miffy17s:20210501122222j:plain:right:w350 それに対し、鈴なりになる様子から「エゴノキ」を略して「エゴの花が枝もたわわに…」などと表現したら、かわいらしい花に申し訳ない気がします。「エゴ」というと、「egoism」を連想してしまいますから…。

 夏、灰白色の実がサクランボのように多数垂れ下がります。果皮のエゴサポニンは界面活性作用があり、泡立ちが良いそうです。その果皮をすりつぶして、水に入れて振ると白濁して泡立ち、石鹸水になります。かつては実際に石鹸の代わりに使われたことから、別名セッケンノキ(福井、大分、鹿児島)、シャボンノキ(福島)、シャボンダマ(茨木、千葉)、サボン(石川)などと呼ばれているようです。
 ほかに、ロクロギなど地方名が多いのも、この木の特徴。昔から人々の生活と深く関わってきたことを物語っています。ロクロギ(轆轤木=ろくろぎ)については、昔、この木の材をロクロで細工して玩具などを作ったところからついた名だそうです。
 この実についても面白い話がありそうなので、ちょっと勉強してみます。ブログをupするのは秋の予定です。

 参考までに、前に書いた「レタス」とは別に、ややこしい話がもう一つあります。エゴノキのことを「チサノキ」ではなく「チシャノキ」と呼ぶこともあると紹介しましたが、実は「萵苣の木」と書いて「チサノキ」ではなく「チシャノキ」と呼ぶこともあります。これも「エゴノキ」の別名の一つですが、もう一つ、ムラサキ科の落葉高木のことでもあります。この木は西日本の低山に自生していて、樹皮は紫色を帯び、葉はカキに似ています。初夏に白色の小花が多数密集して咲きますが、花の形や趣はエゴノキとは全く異なります。

 伝統芸能と結びついている樹木を取り上げるのは、「テイカカズラ」に次いで2件目。前回も、かなり時間をかけて調べました。今回も頭が混乱して大変でしたが、面白かったですね。
 参考までに、「テイカカズラ」へのリンクを貼っておきました。ご一読ください。
miffy17s.hatenablog.com

f:id:miffy17s:20210331173741j:plain:right:w100 さて、いろいろ調べて、今回も多くのことを知りました。まさに《へぇ~、そうなんだぁ!》と、驚くことばかり。知らないことだらけで恥ずかしくなります。 
 駆け出し里山逍遥人こと「里山のぽんぽこりん」の勉強は、まだまだ続きます。

 参考記事を張り付けておきました。
miffy17s.hatenablog.com



【出典、参考webサイト】
・フリー百科事典「Wikipedia」/エゴノキ/沈香/伽羅先代萩
・森と水の郷あきた(あきた森づくり活動サポートセンター総合情報サイト)/樹木シリーズ23 エゴノキ
・歌舞伎公式総合サイト・歌舞伎美人(かぶきびと)/伽羅
・映画は時代を映す鏡/題名の意味とは? 「伽羅先代萩」舞台を楽しむ
・ボタニックガーデン/植物図鑑/せんだいはぎ(先代萩)
・日本文化の入り口マガジン 和樂web/江戸時代にもキャリアウーマンがいた? 歌舞伎の大役、政岡とは何者ぞ
・株式会社イヤホンガイド/伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
デジタル大辞泉(小学館)/萵苣の木(ちしゃのき)の意味
・よっさんのブログ/エゴノキ(ちさのき)
善福寺公園めぐり/エゴノキと「伽羅先代萩
・情報史料学研究所ブログ/【徒然・ちょっとコラム】エゴノキ・ちさのき…伊達騒動
・歌舞伎演目案内/伽羅先代萩
・季節の花300/エゴノキ
・lamire/萵苣

北高上緑地で27日、Japanese Snowbellが開花しました。5弁のかわいらしい白い花が、枝先にぶら下がるような格好で咲いています。

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            ※写真、地図はクリックすると拡大表示されます。 

 今の時期、咲く花が少し途切れる端境期。うれしい里山ニュースをお伝え出来ず、ここ何日か、ちょっと焦っていました。
 そんな中の27日朝、「何かないかなぁ」と日進里山リーダー会の先輩と北高上緑地(日進市)を散策している最中でした。
 「咲いてるー」
 先輩の声に、びっくりして顔を上げると、何と目の前で「Japanese Snowbell」(ジャパニーズ・スノーベル)がにっこりとほほ笑んでいました。
 この樹、「エゴノキ」というより、やはり「Japanese Snowbell」といった方がふさわしいようです。
f:id:miffy17s:20210427141142j:plain:left:w380 私はその時、エゴノキの近くに自生しているミツバアケビ(掌状複葉で小葉は3枚)の中に、小葉が3枚ではなく2枚の葉を見つけ、地面に這いつくばるようになって写真を撮っている最中でした。
 「北高上緑地でサワフタギの花が見ごろを迎えました」という情報をお伝えしたのは1週間ほど前の21日。あちこちでかわいらしい花を見せてくれたサワフタギも場所によってはピークを過ぎ、今まだかろうじて咲き誇っているのは西砂防広場ぐらいとなりました。
 28日から天気が崩れるのを前に、あてもないまま、「ポスト・サワフタギは?」と、やや重い足取りで訪れた27日、北高上緑地で、こんなハッピーニュースが飛び込んでくるとは、正直、予想していませんでした。
 f:id:miffy17s:20210427173119p:plain:right:w35021日のブログで「エゴノキの数多くの小さな蕾が見られるのは『三角点の丘』を下った南側」と書きました。開花していたのは、まさにそのエゴノキ。緑地を訪れるたびに立ち寄って枝先をのぞき込んではいたのですが、蕾がなかなかほころばず、開花はしばらく先、と思い込んでいました。ですから、Snowbellたちと対面した時は、本当にびっくりしました。コバノミツバツツジなどと同様、今年は開花時期が例年より早いようです。そんなこともあって、ちょっと油断していました。
f:id:miffy17s:20210427160518j:plain:left:w380 エゴノキの最大の魅力は、5弁のかわいらしい白い花です。5~6月ごろ、圧倒されるほど無数の白い星型あるいは釣り鐘型の花が新梢の枝先に下向きにぶら下がるような格好で咲きます。まだ咲きそろっていないので、ピーク時の「鈴なり」とまではいきませんが、今は今ならではの爽やかさ、独特の美しさを感じさせてくれます。
 英語名は「Japanese Snowbell」。「輸出先の英国で美しい花が大変喜ばれ、こんなかわいらしい名前が付けられたそうですよ」と、別の先輩から教えてもらったことを思い出しました。
 エゴノキは西入り口に近い「アオダモ広場」でも見ることができますが、こちらはまだ蕾のままです。
 エゴノキについては面白い話がいろいろありますから、今後、折を見て、花の情報とともにお伝えしていきます。

 その他の草木たちの様子を写真でご案内します。
           ※写真をクリックすると拡大表示されます。

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ザイフリボク㊧とガマズミ
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カクミノスノキ(ウスノキ)㊧とオオバノトンボソウ

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モチツツジ㊧とヤマツツジ

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ナツハゼ㊧とタカノツメ
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ソヨゴ㊧とイソノキ

知名度がまだまだ低い「災害ボランティアコーディネーターの会」。「仲間を増やし、活動の輪を広げるためにすべきことは何か?」と自問中。

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 今まで、ある資料をじっくり読んでいました。
 しばらく前まで立て込んでいた「日進里山リーダー会」の活動が少し落ち着き、連日のようにアップしていたブログもちょっと休む余裕ができたため、今日は「防災」関係の勉強をしています。
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 読んでいるといったのは、3月13日に日進市中央福祉センターで行われた「災害ボランティアセンター[*注①]開設・運営訓練」でのアンケート集計結果です。
 2種類あって、そのうちの一つが「駆け付けボランティア役」をしてくださった市内5自主防災会関係者6人からの回答内容でした。ちなみに、もう一つは、同じく「駆け付けボランティア役」をしてくださった市と市社会福祉協議会(社協)職員16人から寄せられた回答でした。 
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 今、取り上げるのは前者です。設問は4項目。2番目に「『日進災害ボランティアコーディネーターの会[*注②]』のことはご存じでしたか?」という設問がありました。
 回答を見ると、
 a 知っていた…2
 b 会の名前だけは聞いたことがあった…1
 c 知らなかった…3
 資料を読む手を休めて、このブログを書き始めたのは、実はアンケート結果のこの部分を読んで、少なからずショックを覚えたからでした。
 理由の第一は、「知らなかった」と答えた人が一般市民ではなく、自主防関係者だったこと。
 f:id:miffy17s:20210425000009p:plain:left:w350f:id:miffy17s:20210425000048p:plain:right:w350理由の第二は、今回の「災害ボランティアセンター開設・運営訓練」に先立つ1カ月前の2月13日に、「災害ボランティアコーディネーター養成講座」が予定されていて、受講生募集のフライヤーが昨年12月初旬の各自治回覧板に織り込まれていたこと。さらに、同月末、日進市の広報誌2021年1月号とともに各戸配布された社協の「福祉だより」2021年1/1号にも募集案内が掲載されていこと(新型コロナウイル感染症拡大防止のため講座は中止になりました)。
 社協関係者によると、パンフレットやフライヤーではなかなか目に付かないため、暮らしにより密着した地元自治会の回覧板に織り込むことで、目に付きやすくなる効果を狙った」そうです。
 実は、その効果の一つが、私の目に付いたこと。そのおかげで、私は今、日進災害ボランティアコーディネーターの会の仲間になっています。
 にもかかわらず、参加した自主防関係者の半数が「知らなかった」というのは、驚きでした。
 この事態を、どうとらえるべきでしょうか。
 f:id:miffy17s:20210425001820j:plain:left:w350いざ大規模災害が起こった時、かなり多くの災害ボランティアコーディネーターが必要になります。「養成講座」はおろか「災害ボランティアコーディネーターの会」の存在そのものの知名度が低いということは、スタッフの増強にも大きな影響を及ぼしそうです。
 f:id:miffy17s:20210425002023j:plain:right:w350さらに重要なことがあります。知名度が低いということは、災害が発生した時、被災者が援助の手をどこに差し伸べればいいかを知らないということになります。これでは、全国から日進市に災害ボランティアが駆け付けてきてくれても、ボランティアを派遣すべき被災者が「いない」ということにつながりかねません。
 f:id:miffy17s:20210425002127j:plain:left:w350災害発生時に設置される災害ボランティアセンターだけでなく、市・社協・日進災害ボランティアコーディネーターの会と、各地域自治会との連携強化が今、問われています。災害時を想定して、平時から連携を強化し、具体的な準備を整えておく必要があります。
 f:id:miffy17s:20210425002247j:plain:right:w350そうした課題を考える時、今回のアンケート集計結果は大変重要な事実を突きつけていると思います。
 みんなでじっくりと検討し、何をしなければいけないのか、まず何から手を付ければいいのかを考えていくことが必要ではないでしょうか。
 危機感をもっとしっかり持ち、活動仲間を増やし、関係者ともっともっと連携を深めて活動していく必要性を痛感しています。

 
【注】
 災害ボランティアセンター 被災地に全国から駆け付けるボランティアを被災者のもとへスムーズに派遣し、すみやかな復旧・復興を支援するために日進市社会福祉協議会が設置します。同センターは次のことを行います。
  1. 全国から駆け付ける「ボランティア」の受け付け
  2. 被災した市民からの「ニーズ(困りごと)」の受け付け
  3. 「ボランティア」と「ニーズ」をマッチングし、被災者のもとへボランティア
    を派遣する
 ②災害ボランティアコーディネーター 災害ボランティアセンターに駆け付けた「ボランティア」と「ニーズ」をつなぐ人。ボランティアに安全に活動してもらうため、また被災された方に安心して利用いただき、速やかにボランティアを派遣するために重要な役割を果たします。社会福祉協議会は、日進市、日進災害ボランティアコーディネーターの会と協力し、毎年「養成講座」を開催し、コーディネーター増員に努めています。

北高上緑地でサワフタギの花が見ごろを迎えました。白いレースのベールをまとったような美しい景観が初夏の訪れを告げています。

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         ※一部を除き、写真をクリックすると拡大表示されます。
 午前中から気温がぐんぐん上がり、初夏を通り越して6月下旬並みの陽気になった21日、日進市の北高上緑地で日進里山リーダー会による定期巡回が行われました。
 f:id:miffy17s:20210421121024j:plain:right:w350f:id:miffy17s:20210421121208j:plain:left:w350f:id:miffy17s:20210421121218j:plain:right:w350f:id:miffy17s:20210421135036j:plain:left:w350この日、目に付いたのはサワフタギの花。緑地内の至る所に自生しています。これまでも、蕾の状態を何回か紹介しましたが、ようやくあちこちで開花し、緑あふれる里山の中で、さわやかな雰囲気を漂わせています。
 サワフタギは樹形が良く、枝分かれしてどんどん横に広がります。漢字表記すると「沢蓋木」。沢に蓋をして塞いでしまうほどに繁茂することに由来しています。
 5弁の花は直径7~8㍉。枝先から円錐花序を出し、白い花を密に付けます。個体によっては、白に薄い青が混ざることもあるそうです。中心に雌しべが1本。長い雄しべが放射状に広がっています。まるで線香花火のようで、遠くからは全体的にふわふわした感じに見えます。
 初夏の白い花もきれいですが、9月から11月にかけ、光沢がある瑠璃色(藍色)の実(参考写真㊤=出典:庭木図鑑 植木ペディア)をつけることでもよく知られています。瑠璃色(藍色)の実は日本の山野では珍しいので人気があります。

 このほか、この日、目に付いた草木を紹介すると…。

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カナメモチ㊧とオオバノトンボソウ

 「南尾根山道」の見晴らしポイントからは、赤みを帯びた若葉で樹冠部分が赤く染まったカナメモチが南方向に見えます。初夏(5~6月)に小さな白い花が集まって咲き、この樹冠部分が真っ白に彩られます。見応えがある景観になります。
 竹林の一角に自生しているのはオオバノトンボソウ。黄緑色の花が6〜7月に咲きます。
 

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㊧からエゴノキ、コナラ、ワタゲカマツカ

 エゴノキの数多くの小さな蕾が見られるのは、「三角点の丘」を下った南側。エゴノキは「アオダモ広場」にもありますが、蕾はまだ少なめ。エゴノキの最大の魅力は、かわいらしい白い花です。5月ごろ、圧倒されるほど無数の白い星型の花が新梢の枝先に咲きます。英語名はJapanese Snowbell(ジャパニーズ・スノーベル)。
 コナラは北高上緑地の中心的な樹木なので、至る所で目にすることができますが、どんぐりから育ち始めた実生が数多くみられるのは「西砂防広場」から「中尾根道」へ少し東へ入った辺りです。
 ワタゲカマツカは、間もなく白い小さな花が固まって咲きます。
 お楽しみに。

 この日は、第3水曜日で第3班による北高上緑地巡回の日でした。通常の点検のほか、この日は広場や散策路脇に設置されているベンチの点検もしました。雨風やシロアリの被害で破損している土台が幾つか見受けられました。
 このほか、雨水が溜まった水たまりや、14日に設置したスズメバチトラップの成果などもチェックしました。早くも、女王バチがかかったトラップもありました。ひもが切れた樹名板の補修もしました。

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雨上がりの18日、日進市の北高上緑地で、親子ら38 人が恒例の里山体験イベント「タケノコ掘り体験」を楽しみました。

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 この日行われたのは、毎年この時期に行われる恒例の里山体験イベント。日進市が主催し、日進里山リーダー会が企画・運営を担当しています。もともと17日に予定されていましたが、雨のため18日に順延されました。         ※写真をクリックすると拡大表示されます。
 今年は連年に比べてタケノコが出始める時期が早く、一時は、ピークが過ぎてしまってイベントの実施が危ぶまれました。ところが、その後は、逆にタケノコの生育がストップし、今度はイベントに間に合うかどうか心配されました。
 それでも、「破竹の勢い」「雨後のタケノコ」とまではいかなかったものの、18日には思った以上に幾つものタケノコが地表から頭を出し、この日を楽しみにしていた参加者らを出迎えました。
f:id:miffy17s:20210418130833j:plain:right:w350 この日は、家族連れや親子など大人23人、子ども15人が参加。今年のタケノコの生育状況やタケノコ掘りの要領、注意事項などの説明があった後、緑地内に入りました。
 f:id:miffy17s:20210418130847j:plain:left:w350芽吹きが済んで若葉が次々と広がる散策路を歩きながらまずは全員で東部エリアの竹林へ向かい、見事なモウソウチクがきれいに整備された様子を高台から見学しました。
f:id:miffy17s:20210418130859j:plain:right:w350 この後、急な傾斜が多いこの東部エリアの竹林と、比較的平坦で幼い子どもでもタケノコ掘りが楽しめる北部エリアの竹林へ向かう2班に分かれ、それぞれの竹林へ向かいました。
f:id:miffy17s:20210418130920j:plain:left:w350 竹林には、もう1㍍近い高さに伸びたタケノコも。リーダー会のメンバーから「24時間で1㍍以上も伸びたという記録もあるんですよ」などと説明を受け、子どもたちはびっくり。リーダー会メンバーのアドバイスを受け、地表からこんもりと頭を出しかけた食べごろのタケノコを真剣な表情で探し回りました。
f:id:miffy17s:20210418131640j:plain:right:w350 お目当てのタケノコを探し当てた後は、小さなスコップでタケノコの周りを少し掘って鍬を入れる方向を確認。お父さんが鍬を振るう様子をそばで見守っていました。
f:id:miffy17s:20210418130946j:plain:left:w350 堅い地下茎に手こずって、なかなか掘り起こせないタケノコもありましたが、2本目、3本目と挑戦するたびにコツがつかめた様子。うまく掘り起こせた大きなタケノコを胸に抱いてスマホで写真を撮ってもらい、今日は参加できなかったお母さんに送信する姿も見られました。
f:id:miffy17s:20210418131001j:plain:right:w350f:id:miffy17s:20210418131018j:plain:left:w350 タケノコ掘りも楽しかったのですが、もっと楽しんでもらえたのはリーダー会メンバーとの交流。「タケ(竹)とササ(笹)の違いは?」「かぐや姫が見つかったのは、モウソウチク? それともハチク?」などのクイズが出題されたり、「タケノコは、夜の間に親竹から養分・水分をもらい、朝を待って成長します。そのため、夜明け前に掘る『朝掘りタケノコ』は一段とおいしいんですよ」といった勉強になる面白い話も紹介されました。 

f:id:miffy17s:20210418155112j:plain:right:w350f:id:miffy17s:20210418131045j:plain:left:w350 参加者は、大人1人につき収穫したタケノコのうちお気に入りの1本をまず確保。そのほかは西砂防広場へ運んでシートに広げ、みんなで品評会。お待ちかねの抽選会に移り、くじ引きの番号順に2本目、余った分とリーダー会が16日に別の竹林で採ったものも望希望者にさらにプレゼントされ、みんなうれしそうな表情で下山しました。
 みなさん、今日は楽しかったですね。お父さん、お母さん、お疲れさまでした。