里山って いいな

里山・低山の魅力を伝えていきたいと思います

日進里山リーダー会が14日、北高上緑地にスズメバチトラップを仕掛けました。女王バチを捕まえることができればいいですね。

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 この作業は毎年この時期に行っています。
 f:id:miffy17s:20210414153417j:plain:right:w350f:id:miffy17s:20210414153425j:plain:left:w350f:id:miffy17s:20210414153422j:plain:right:w350というのは、4月から5月にかけて、越冬から目覚めた女王バチが巣作りのため、里山の雑木林や庭、植栽のなどの樹木に飛来するからです。
 この時期に誘引トラップ(罠)を仕掛け、飛んでくる女王バチを捕獲することによって、巣を作らせないようにする効果が期待できるというわけです。
 この日は、第2水曜日なので、毎週行っている北高上緑地巡回と、毎月1回程度行っている同緑地の維持管理作業の日でした。
 このうちの一部でトラップ仕掛け班を編成。まず行ったのが、トラップづくりです。この準備作業は南入り口駐車場の一角にある「みんなの小屋」で行いました。

f:id:miffy17s:20210414151843p:plain:left:w350f:id:miffy17s:20210414151936j:plain:right:w350f:id:miffy17s:20210414151950j:plain:left:w350 用意したのは、2㍑入りのペットボトル3本。
 誘引剤の材料はペットボトル1本当たり、酒300㍉㍑、酢100㍉㍑、砂糖125㌘。誘引剤の材料や配合分量にはいろいろな種類がありますが、日進里山リーダー会では名古屋市がホームページで紹介している材料を参考にしています。
 材料をテーブルの上に揃えたら、まずペットボトルを利用した捕獲器づくりです。各家庭などでも参考になると思い、名古屋市のホームページから手順図(各写真と同様、クリックすると拡大表示されます)を引用して貼り付けました。
 図のように千枚通しとカッターで穴を開けます。
 これができたら次は誘引剤の調合です。つくるトラップの本数分の材料をやかんに入れ、よく混ぜ合わせます。
 準備は、これで完了です。捕獲器と誘引剤が入ったやかん、ひもと挟みを持って、いよいよ緑地内に入ります。

f:id:miffy17s:20210414152044j:plain:right:w350 f:id:miffy17s:20210414152100j:plain:left:w350f:id:miffy17s:20210414172258j:plain:right:w350誘引剤はあらかじめ捕獲器に入れておいてもよいのですが、私たちは空の捕獲器と3本分の誘引剤が入ったやかんを手分けして持ちました。
 設置したのは①竹林広場の南側散策路脇②三角点の丘の北側③西入り口の一角―の3カ所。
 防火水槽の点検などをしながら緑地内をいつものように巡回しながら、トラップを順に仕掛けていきます。
 設置予定地に着いたら、まずやかんの中の誘引剤を捕獲器の中に注ぎ、蓋をしたら樹木に括り付けていきます。高さは地上2㍍くらいで、直射日光が当たらない所がいいようです。
 これで設置完了です。
 昨年はあまり捕獲できませんでした。それでも、緑地内でスズメバチを見かけなかったわけではなく、巡回途中で駆除スプレーを散布したこともありました。
 訪れる市民の皆さんが安心して散策できるよう、女王バチが上手く捕獲できればいいなと思います。

 参考までに、家庭の場合について名古屋市のホームページで紹介されている注意点を書き添えておきました。
 家庭では、庭木など家の周囲の樹木に吊り下げます。軒下やベランダなど、建物に近い場所ではあまり捕獲できないそうです。
 ハチの捕獲が芳しくない場合は、設置場所を替えてみましょう。誘引剤が少なくなったり、ハチの死骸が溜まってきたら新しい誘引剤と交換するといいでしょう。
 また、6月以降は、女王バチに代わって働きバチが飛んでくるようになりますから、トラップを設置したままにしておくと危険です。

【出典、参考Webサイト】
名古屋市ホームページ/ペットボトルでスズメバチトラップを作りましょう