里山って いいな

里山・低山の魅力を伝えていきたいと思います

早春の北高上緑地で里山イベント「里山遊びを探そう」が開催され、子どもたちが竹の滑り台や宝探しなどを楽しみました

 里山体験イベント「里山遊びを探そう」(日進市主催)が13日、同市の北高上緑地で開催され、参加した親子など23人が竹の滑り台やブランコ、宝探しなどを楽しみました。f:id:miffy17s:20210213171635j:plain
 この日は曇りがちながら朝の厳しい冷え込みもなく、穏やかな陽気に恵まれました。
 ちびっこ13人をはじめとする参加者は、日進里山リーダー会メンバーらの案内で南入り口のゲートから緑地に入り、こもれびの道→丘の上広場西→竹林広場を散策しました。厳しい寒さに耐えてきた樹木の冬芽たちも心なしか膨らみ、みんな早春の息吹を感じている様子でした。
 散策の後、里山遊びメーン会場の西砂防広場へ。広場とその周辺で子どもたちを待ちかねていたのは、リーダー会がしつらえた①竹の滑り台②ロープのブランコ③ハンモック④大レンガ堰堤ロープ登り⑤西砂防堰堤ライミング⑥落ち葉のプール。リーダー会のメンバーやお父さん、お母さんに教わりながら、早速、挑戦。すぐに慣れ、歓声を上げながらお気に入りの遊びを何度も何度も心行くまで楽しんでいました。

①竹の滑り台f:id:miffy17s:20210213135010j:plain:left:h500 長くてまっすぐな青いマダケを3本並べた滑り台です。リーダー会のメンバーが10日に緑地内の竹林から切り出し、西砂防広場まで運んできてしつらえました。
 竹という天然素材が受けたようで、大人気。順番待ちの列ができました。
 f:id:miffy17s:20210213135545j:plain:right:w450幅が狭いのでバランスをとるのが難しかったようですが、初めて挑戦した竹の滑り台とあって、みんなとても楽しそう。滑り台の終点は、落ち葉のプールの中。うまく滑り終えると、下で待ち構えていたリーダー会のメンバーが落ち葉吹雪で祝福してくれました。なんだかスターになったような気分を味わうことができたようです。
f:id:miffy17s:20210213141130j:plain:right:h600ブランコ 地上4㍍近くあるでしょうか。散策路の上に張り出しているコナラの枝からロープをぶら下げ、下の方に板を結び付けてブランコを作りました。
 お母さんたちの話によると、最近は公園などでブランコをあまり見かけなくなってしまったそうです。それだけに、ちょっと珍しかったのかもしれません。それと、大きく揺れるとダイナミックな空中遊泳を楽しむような感じになるので大人気。ここにも順番待ちの列ができました。
 f:id:miffy17s:20210213141454j:plain:left:w480ロープが意外に長く、初めは板に座って恐る恐る揺らしてもらっていましが、そのうちに「今度は立ってやってみる」という勇敢な子が続出。慣れてくると、自分で揺らすコツを覚えた男の子もいました。勢い余って大きく振れすぎることも。「誰かー、止めてー!!」と助けを求め、お父さんやお母さんの笑いを誘う場面もありました。
f:id:miffy17s:20210213142332j:plain:left:w400ハンモック 西砂防広場からコバノミツバツツジ群落に向かって少し東の散策路脇に設けられたのがハンモック。コナラの幹と幹に結びつけられた布の中にすっぽりと身を沈めると、上には梢と空が見えます。ゆらゆら揺らされながらそっと目を閉じると、なんだか気持ちがよくなって眠ってしまいそうになります。童心に帰ったお母さんも、とてもリラックスした表情でいつまでも楽しんでいました。
f:id:miffy17s:20210213144338j:plain:right:w430大レンガ堰堤ロープ登り 堰堤の上に太いモウソウチクを渡し、これに括り付けたロープをたぐって斜面を登ります。
 斜面の傾斜がちょっと緩やかなので、元気に一人で登りきったり、ロープを使わずに落ち葉で滑りやすくなっている斜面を巧みに登り下りするちびっこもいました。 
⑤西砂防堰堤ライミング f:id:miffy17s:20210213154507j:plain f:id:miffy17s:20210213154608j:plain:right:h500  大レンガ堰堤ロープ登りで斜面に慣れたら、今度は西砂防堰堤へ。堰堤の下からロープを使ってクライミングに挑戦です。下から見上げると、怖くなるほどの急斜面。大レンガ堰堤の比ではありません。ですが、みんな怖けることなく果敢に挑戦。写真㊤のちびっこは、なんとまだ2歳。すごいですね。ちょっとだけお父さんたちに手助けしてもらいましたが、家族全員の声援を受けて見事に登り切りました。思わず「やったー!!」と歓声を上げていたのは、家族や周りにいた応援団。本人は何事もなかったかのように、ケロッとしていました。
 ちびっこたちの頑張りに触発されたのか、お父さん、お母さんたちも挑戦。ほとんど直角に近い壁のような急斜面に挑んでいました。うまく登れてよかったですね、お母さん。
f:id:miffy17s:20210213162201j:plain:left:w450f:id:miffy17s:20210213162241j:plain:right:w450⑥落ち葉のプール ふかふかの落ち葉のプールも大人気。リーダー会のメンバーが、1月20日と、この日朝、計3か所から大量の落ち葉をかき集めました。
 落ち葉のじゅうたんを踏みしめて歩く経験はあっても、落ち葉の中にダイビングしたり、すっぽり潜り込んでしまう経験はおそらく初めてでは? 感触はいかがでしたか?
 子どもたちを喜ばせようとお父さんも大張り切り。落ち葉のプールの中から顔を出した子どもに紙吹雪ならぬ落ち葉吹雪を舞い散らせていました。子ども以上に楽しそうでしたよ、お父さん。

番外:竹細工遊びコーナー 子どもたちが集まって楽しそうに遊んでいたのが、竹細工コーナー。リーダー会メンバーが手作りしたいろいろな竹細工を手に取り、珍しそうに眺めながら遊んでいました。

f:id:miffy17s:20210213164010j:plainf:id:miffy17s:20210213164013j:plain

 f:id:miffy17s:20210213164034j:plain:right:w200最後のお楽しみは宝探し。木の枝にぶら下げられたコナラの幹を薄く輪切りにした木札と竹の短冊を1組見つけるとお菓子がもらえるとあって、みんな真剣そのもの。青空が顔をのぞかせ、暖かな日差しが降り注ぐコバノミツバツツジ群落の中を駆け回り、宝物を懸命に探し回っていました。f:id:miffy17s:20210213164045j:plain

 自然の中で思いっきり楽しんだ素朴な遊び。皆さん、いかがでしたか。きっと、いい思い出ができたこととと思います。北高上緑地に、また遊びに来てくださいね。