里山って いいな

里山・低山の魅力を伝えていきたいと思います

北高上緑地で里山イベント「シイタケ栽培体験」が開催され、親子ら40人が原木に種菌を植え付ける作業を楽しみました

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 この季節恒例の里山イベント「シイタケ栽培体験」(日進市主催)が30日、同市の北高上緑地で開催されました。大人22人、子ども18人の合わせて40人が参加、原木に電気ドリルで穴を開けてシイタケ菌を植え付ける作業などに取り組みました(写真㊤)。シイタケが出るのは来年の秋。随分先ですが、参加者たちは元気な生育と収穫を楽しみにしながら、自分がつくった榾木(ほだぎ、植菌した原木)を背負って下山しました。
 
 前日は降雪に見舞われたものの、この日は打って変わって朝から青空が広がりました。それでも、森の中は一面の雪景色。コナラなどの枯れ葉がたまった散策路や常緑樹の緑の葉にこんもりと雪が積もり、何とも言えない美しい風景が広がっていました。

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 参加者は2班に分かれ、雪だるまが出迎える森の中へ入り(写真㊤)、早速、①原木として使うコナラの伐採と玉切り②原木に種菌を植え付ける植菌作業―を体験しました。
 原木とは、種菌を植え付け、きのこ栽培に使用する木のこと。玉切りとは、伐採した原木を栽培目的に合わせて一定の長さに切ることです。A班は①→②の順、B班は②→①の順に取り組みました。
 

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 竹林広場入り口の散策路脇で行われたのは、コナラの伐採。イベントの企画・運営を担当した日進里山リーダー会会員のサポートを受け、男性だけでなく女性ものこぎりを手に挑戦しました(写真㊤)。
 コナラを切り倒した後、1㍍の長さに切る玉切りや枝の切り取りには子どもたちも参加。「思ったより大変。なかなか切れない」と苦戦しながらも、お父さんやお母さんたちから声援を受け、のこぎりを引く手に力を込めていました(写真㊦)。f:id:miffy17s:20210130133637j:plain

 西砂防広場では種菌の植え付けに取り組みました。この日は、リーダー会があらかじめ伐採、玉切りし、2カ月間乾燥させておいた原木を使いました。十分に乾燥していない原木だと樹皮下の組織が生きていて、シイタケ菌糸の成長が抑えられてしまうのだそうです。
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 参加者は好みの原木を選び、電気ドリルを使って決められた間隔で次々と穴を開けていきました。ちびっこたちも重い電気ドリルに苦労しながら、楽しそうな表情で作業に取り組んでいました(写真㊤)。 

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 そして、この穴に「種駒(駒菌)」と呼ばれる種菌を金づちで打ち込んでいきます(写真㊤)。「種駒(駒菌)」は、水分調整した木片(駒)にシイタケの菌糸を培養したタイプの菌です。
 この駒菌を不思議そうにじっと眺めたり(写真㊦㊧)、成長して大きくなったシイタケに見入るちびっこの姿も(同㊨)。

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 自分の榾木に日付と名前を書き込んだ(写真㊦㊧)後、今後の管理についての説明を聞きました(同㊨)。「シイタケが出るのは、順調に行って来年の秋」と教えられて、みんな「ええっー」と驚きながらも、マイ榾木を愛おしそうに眺めていました。

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 皆さん、いい体験と思い出ができたようですね。でも、本当のお楽しみは1年半後。榾木の管理をしっかりやってくださいね。
 今日は、お疲れさまでした。