里山って いいな

里山・低山の魅力を伝えていきたいと思います

新年を間近に控え、親子らが北高上緑地の竹などを使ってオリジナルの正月飾りを作りました

f:id:miffy17s:20201219134809j:plain 新年まで残りあと2週間を切った19日、日進市の北高上緑地で里山体験イベント「正月飾りを作ろう」(日進市主催、日進里山リーダー会企画・運営)が開かれました。親子など合わせて41人が参加、同緑地の竹など里山の素材を使ってオリジナルのミニ門松作りを楽しみました(写真㊤)。
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 この日朝はかなり冷え込み、手袋がないと手がかじかむほどの寒さとなりましたが、訪れた子どもたちは元気いっぱい。見本として飾られたミニ門松をじっくり観察しながら、早く作業に取り掛かりたくてうずうずしているといった様子。
 参加者らはまず、日進里山リーダー会のメンバーが手作りした2㍍近くもある門松が立つ南入り口のゲートから森の中に入り、身近な里山・北高上緑地について説明を聞きながら散策しました(写真㊦)。
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 30分ほどで戻ってきた南入り口広場には、同リーダー会が北高上緑地など地元の里山から伐り出したモウソウチクやハチクをはじめ、松や南天などの素材が用意されており、家族や親子、夫婦ごとに分かれて早速、作業開始です。
 最初は、土台作り。直径15㌢もある太いモウソウチクを高さ11㌢の円筒形に切っていきます。同リーダー会メンバーのアドバイスを得ながら、ちびっこたちものこぎりで切る作業に挑戦。「太いので大変!」「なかなかまっすぐに切れないよー」と四苦八苦しながらも、お母さんたちから「頑張ってー」と声援を受け、一生懸命頑張っていました(写真㊦)。

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 次は、笑い竹作り。直径3.5㌢ほどの細いハチクを、節を含めて斜めにそぎ切りします。すると、人が笑ったような表情になる「笑い口」に。大笑いの口、おしとやかな笑い口など、切り方によってさまざまな表情の「笑い口」が次々に現れると、みんなで大笑い。あちこちから「かわいらしいー」と歓声が上がりました(写真㊦㊧)。長さを少しずつ変えて切った3本の竹(40~30㌢前後)をシュロ縄でくくれば第一段階の完成です(写真㊦㊨)。

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 次に3本まとめた笑い竹を土台に立て、砂を入れて固定。その周りに松や真っ赤な実がたわわに実った南天、笹の葉を思い思いに飾り付けました。センスが問われるとあって、お父さん、お母さんも真剣そのもの。お隣の作品を横目で見ながら、「負けるものか」と飾り付けを何度も何度もやり直す姿も(写真㊦㊧)。最後に、土台の砂の上に飾り砂を散らし、2時間ほどで見事な作品が次々に出来上がりました(写真㊦㊨)。

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 ゲートそばに立てられた大きな門松の前に、完成したばかりの自分のミニ門松を並べて写真を撮ったり(写真㊦㊧)、完成作品を机に並べた後も、右から左からじっくりと眺め、素材の松の位置を差し替えたり、ちょっと寂しい空間に南天を加えたり(写真㊦㊨)…。

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 最後に、出来上がった作品をずらりと並べ、全員で記念撮影。「上手にできたよ」と、みんなとても満足そうな表情でした。
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 今年は新型コロナ禍の影響でいろいろな行事が中止となるなど大変な一年でしたが、この日の催しを最後に、北高上緑地で予定されていた里山体験イベントはすべて終了。28日から来年1月4日まで年末年始の休園となります。