里山について学んだ後、実際に森の中に入り、黄葉に包まれながら里山の素晴らしさを体験しました
「親子里山体験~『里山』ってなに? 体験してみよう!」と銘打った講座が29日、日進市総合運動公園「四季の森」で開催され、家族連れを含む親子合わせて39人が晩秋の森を観察しながらウオーキングを楽しみました。
主催した日進市の担当者や企画・運営に携わった日進里山リーダー会メンバーから里山の成り立ちや変遷、課題、どんぐりの種類などについて説明を聞いた参加者は、早速、総合運動公園の周囲に散策路が設けられている「四季の森」へ。
この日は雲がやや多めながら風は穏やかで、まずまずのウオーキング日和。晩秋の柔らかい日差しを受けて美しさをいっそう増したカエデやタカノツメ、アオハダ、コナラの紅・黄葉や、真っ赤に色づいた実をたくさん実らせたナンテンなどを観賞しました。
イノシシが餌のミミズを求めて牙や鼻で地面の土を掘り返した跡もあちこちで見られ、「すごい!」と驚きの声を上げる子も。「怖い!」と尻込みする子もいましたが「夜行性の動物なので、昼間は出てこないよ」と教えてもらい、安心した様子でした。
「四季の森」から下りてくると、日進里山リーダー会のメンバーらが焼き芋作りの真っ最中。焼き上がるまで、しばらく竹細工作りを楽しむことに。
会場のあずまやには、風車や飛行機などのおもちゃのほか、竹笛などを手作りするための材料や道具が用意されており、みんな大喜び。工作の手順や遊び方を教えてもらいながら、自分の好きな竹細工作りに挑戦しました。
今年は新型コロナウイルスの影響で、例年のように五平餅や焼き芋を焼いてその場で食べたり、芋や野菜がたっぷり入った味噌汁を味わうといった企画は中止になりましたが、焼き立ての焼き芋をお土産にもらい、みんなとてもうれしそうでした。
参加したある男の子は声を弾ませながら「全部楽しかった。こんどは妹たちも連れてきて楽しませてあげたい」と話していました。